Pimax 8KXレビューその2=視野角FOV170°は圧巻

Pimax 8KXレビュー

 Pimax 8K/5Kシリーズの最大の特徴は、水平170°の圧倒的に大きな視野角FOVです。FOVの大きさで、ゲームやソフトが他のヘッドセットとどう違ってくるのかが、レビューその2のテーマです。

 Pimax 8K/5Kシリーズの見かけのFOVは、3段階に切り替えができ、Pimaxの公称値が、ラージで水平170°、ノーマルで150°、スモールで130°です。ほかに、おまけでポテト110°というのもあります。ポテトは、実用ではなく、Pimaxが他のFOV100°前後のヘッドセットよりどれだけ凄いかをデモして見せるための設定です。

 アイキャッチ画像は、Pimaxの広告です。広告では、対角200°を謳っていますが、これは単なる宣伝文句です。アスペクトレシオを無視した対角の値は、実質的な意味を持ちません。人間の視野角は220°程度と言われているので、それに近い値だと印象付けるために200°と言っているだけです。大事なのは、水平FOVと垂直FOVです。 

 コンシューマー用の他のヘッドセットのFOVは、ほとんどが約100~110°です。Indexが最大で120~130°と言われていますが、Pimaxのスモールより小さいですし、Pimaxの170°は他を圧倒しています。コンシューマー用としては、唯一の高視野角ヘッドセットです。 

 高視野角のヘッドセットは、PimaxのほかにStarVR OneとXTALという2機種があります。企業向けの機種で、StarVR Oneが3200ドル(代理店の国内想定価格税抜き45万円)、XTALが5800~6000ドル(ドル110円換算で税抜き66万円)です。性能的には、さすがに値段相応にPimaxより良いようです。 

Pimax 8K/5Kシリーズで幸せになれるゲーム

 Pimax 8K/5KシリーズのFOVのカタログスペックが凄いのは、一目瞭然ですが、実際にゲームをして何が違うのかは、体験してみないと判りません。というわけで、ミロドンが遊んでいて「FOVが大きくて幸せ」と感じているゲームやソフトを紹介します。

MocuMocuDance

 MocuMocuDanceは、ミクミクダンス(MMD)をVRで楽しむためのソフトです。ボーカロイドの初音ミクちゃんなどとVRの中で一緒にダンスができます。ミロドンの大のお気に入りで、毎日1時間半ぐらい遊んでいます。MMDを知らないという人は、YouTubeでMMDで検索してみてください。

公式サイトは、こちら: http://www.vrai.jp/vr_mocu.html

多人数ダンスが「ぼっち」ダンスにならない

視野角FOVの比較 緑がPimax 8KXのラージFOV(170°) 赤がオデッセイ(100°)

 MocuMocuDanceで、視野角FOVの違いが一番はっきりするのは、多人数ダンスです。多人数ダンスを堪能したかったら、Pimax以外の選択肢はありません。

 1.5m間隔で横に並んだ中心のダンサーを1mの距離から見たイメージが上の図です。Pimax 8KXのラージFOV(水平170°)が、緑の楕円です。5人まで視野に入ってきます。ノーマルFOV(水平150°)では、両隣の二人までが視界に入ります。

 ミロドン所有のFOVが100°のオデッセイ(片目1440×1600)では、赤丸で囲んだ中央のダンサーしか見えません。両隣のダンサーの手足が、時々視野に入ってきます。多人数ダンスでなくて、「一人ぼっち」ダンスです。隣を見るには、首を振るか、離れた距離から見るしかありません。距離をとったら、顔にSDEのブツブツの点の集まりがはっきり見えるようになります。FOVが100~110°の一般的なヘッドセットでは、Oculus Rift CV1、初代Vive、オデッセイ、WMR、VIVE Pro、Vive Cosumos、Oculus Rift-S、Oculus Questも、皆な同じぐらいです。
 また、見えている赤い円の外は、不自然な黒べたになるので、Pimax 8KXの広い視野による臨場感とは比べ物になりません。

 PimaxのラージFOV(水平170°)では、両隣の二人ははっきり見えます。外の二人は、周辺部ははっきり見えないので視野の端に居るのが分かる程度の見え方ですが、視野の端に入っているのといないのとでは、臨場感が全く違います。ですから、ミロドンは、MocuMocuDanceは、ラージFOVで遊んでいます。

 ただし、ラージFOVにすると負荷が大きいので、RTX2080tiを使っていても、うんと軽いモデルを使って6人ダンスが限界です。重いモデルと重いステージの組み合わせでは、一人でもカクカクになることがあります。
 何故重いのかは、下の項で説明します。

Pimax 8KXは本当に綺麗、見れば見るほど感動が広がる

 「レビューその1=ファーストインプレッション」で、Oculus CV1と初代ViveからPimax8Kに替えた時ほどの衝撃や驚きはないと書きましたが、毎日MocuMocuDanceをするたびに、新しいモデルとステージを見るたびに、じわりじわりと感動と驚きが広がっています。

 8KXは、SDEが非常に細かく遠景でも解像度が非常に高いので、8KではSDEにのまれたり、ぼけた描写になって見えなかった遠景の細部が、ステージの隅々まで本当に綺麗に描写されています。
 今までそれほど綺麗だと思わなかったステージでも、驚くほど綺麗です。特に、舞台の上や下に何段もの構造物があるような立体的な構造を持ったステージは、8Kではそのほとんどが見えていませんでしたが、8KXではそれらが詳細に見えるので、ステージが立体的で全く違ったものに見えます。この美しさは感動的で、ダンスを始める前に、まず、ステージの鑑賞をしているぐらいです。

 モデルも非常に綺麗です。SDEは、まだ見えますが、十分細かいうえ非常に均質なので、8Kとは別次元の美しさです。特に、デッドオアアライブDOAのヌードモデルは、すごいです。

 MocuMocuDanceでは、気に入ったモデルとステージ、曲とモーションを組み合わせたシーンを記録して置くことが出来ます。今までに作ったシーンを見直していますが、見慣れたシーンなのに、Pimax 8KXで見ると、今まで全く気が付かなかったモデルやステージ、ダンスモーション、細部などの美しさに気づき、シーン一つ一つに驚きがあります。

 ミロドンは新しいもの好きで、いつも発展途上の新しい技術やハードウェアーを追っかけていますが、新しい、より優れたハードウェアーが出現する時のこうした感動が好きだからかもしれません。

MocuMocuDanceの設定

 MocuMocuDanceでは、SteamVRから起動する場合は、Parallel Projection(平行射影対応)をONに設定する必要があります。

 MocuMocuDanceは、 パネルが傾斜して配置されたヘッドセットに対応していないので、画像が2重に見えます。Parallel Projection(平行射影対応)は、そうしたゲームやソフトに対応するための機能です。
 今のゲームでは、SteamVRもUnityなどのゲームエンジンも傾斜配置のパネルに対応しているので、問題がないのですが、古いゲームの中には未対応のものがあります。

 Parallel Projection(平行射影対応)をONにした時の弊害は、必要なレンダー解像度が非常に高くなることです。下の表は、Pimax5K+の推奨レンダー目標解像度(recommended render target resolution)です。SteamVRの解像度が、この値を超えるとまあなんとか満足が行く画質になるという値です。5K+の値ですが、8Kでもこの値でOKです。8KXでは、もう少し大きな値になるかもしれませんが、これ以下にしてはいけないというベースラインとして使えると思います。
 画素数の比を計算すると、PPをONでラージの場合は負荷が2倍になります。MocuMocuDanceは、本来はそれほど重いソフトではないのですが、ラージでPP ONではとても重いソフトになってしまいます。

    FOV    PP off      PP on     off/on比
    Small   2638 x 2633   2787 x 3291    1.3
   Normal   3202 x 2633   3852 x 3291    1.5
    Large   4267 x 2633   6949 x 3291    2.0

 ここで注意することは、Steamの「セッティング」で、「レンダリング解像度」を「自動」にしないことです。自動にすると、例えば、SS76%、片目当たりの解像度3312×2752などの値が設定されるので、ラージで要求される6949 x 3291の半分以下の値になります。つまり、ボケボケです。必ず、「カスタム」にして、上の表のPP ON以上の値を設定しなけばなりません。
 上の例では、垂直解像度の3291を満足する110%、3988×3312に設定すれば、そこそこの画質になります。水平解像度6949を満足させるとビキビキの画像になりますが、それには、SSを336%にする必要があります。RTX2080ti以下の人は、GPUの性能とどの程度の画質まで我慢できるかとの妥協点を見つけてください。
 妥協できないときは、ラージを諦めて、ノーマルにします。ノーマルは、3852 x 3291ですから負荷がずっと小さくなります。

VRChat

 VRChatも視野角FOVが広いと幸せになれるソフトです。

 Pimax 8KXでは、広い範囲が見えるので、MocuMocuDanceの多人数ダンスと同じように、正面で話している人以外の周りにいる人がちゃんと見えます。横にいる人を感じることも出来ます。Pimaxは、VRChatの中でスキンシップする人に好評なようです。

 ミロドンは、VRChatは時々ワールドを散歩する程度で、また、8Kと8KXでしか使ったことがないので、他との比較もできませんから、ふぃなさんの証言を引用します。

天国にいるふぃなさん?

 上の画像は、ふらいどさん曰く、「ふぃなさんのpimax5k plusのテスト中のご様子。視野角が広くてこの角度でも左右の人が見えるらしい凄い。それはそうと尊いものが撮れた気がします。」。ふぃなさんも、「そう、ほんとうにPimaxでのスキンシップはすごい。(平常心)」「いろいろと変わった子だけど、「視野角描画Highでのなでなでがすごすぎる」ので全部帳消しです。感覚鈍いわたしが悶えるくらい。Pimaxだいしゅき…」とか返しています。

ふぃなさんのPimax関係情報です。https://twitter.com/i/events/1126004985815228416

 ただし、VRChatは、人がたくさん集まる場所やワールドによっては、とてつもなく重くなるそうです。5K+でもハイエンドのPCが必要になります。

 ミロドンは、人の少ないワールドを散歩している程度なので、2080tiで不満は感じませんが、5ちゃんねるで「8KXではRTX3080でもまだ足りない」と悲鳴を上げている人がいます。Pimax信者の甘言に乗ってPimax8KXを買ってしまうと、天国と地獄を往復する毎日になるかもしれませんのでご用心。

 暇が出来たら、各ワールドでパフォーマンス測定などをしてみようと思っています。乞う、御期待。

Skyrim 

 ミロドンは、SkyrimVRのためにPimax 8Kを買ったのでした。Skyrimは、かれこれ7年も遊んでいるのに、まだ飽きません。Skyrimは、オープンワールド(RPG/アクション)に分類されるゲームです。視野角が広いPimaxは、臨場感が高いので、オープンワールドの広い世界を歩き回るにはお勧めです。

 Fallout4も同類のゲームです。

  VR正規版のSkyrimVRは、Kickstarterの8Kが着いてからPC版が発売になったので、8Kと8KXでしかやっていません。オデッセイなどFOVの狭い機種では、遊ぶ気にもなりませんので 。

 8Kが来てSkyrimVRが発売になるまでは、VorpXを使ってVR非対応の旧版SkyrimをVR化して、Oculus Rift CV1と初代Viveで遊んでいました。Oculusを主に使っていて、視野が狭く上下左右が黒い帯で仕切られている(ディスプレーのエッジが見えている)のが不満だったので、高視野角に期待してKickstarterで8Kのバッカーになりました。8Kにして、大正解でした。8KXは、もっとすごく、SDEがほとんど見えず女性の肌がスベスベなので、ミロドンは狂喜乱舞しています。

 VorpXは、VR非対応のゲームをVRで遊べるようにするソフトです。対応ゲームは、200本近くあり、往年のAAAゲームから最新のゲームまで各種揃っています。Pimaxに正式対応しています。VRで出来るAAA級のゲームがないという人にお勧めです。

公式サイトはこちら:https://www.vorpx.com/

対応ゲームのリストです:https://www.vorpx.com/supported-games/

 緑がPimaxのノーマルFOV150°がこんなもの、赤がオデッセイの110°がこんなものと言う、おおざっぱなイメージです。おぼろな記憶に頼っているので正確ではありません。ホワイトランの門を入ったところです。

 ミロドンは、SkyurimをラージFOVでやっているのですが、ラージFOVの範囲を示せるスクリーンショットが撮れなかったので、ノーマルの範囲を示しています。ラージで見える範囲は、スクリーンショットをはみ出していて、左の家のドアが全部と右の鍛冶屋の建物の手前の角まで見えます。

 VRの方が、平面スクリーンより視野が広いのです。8KXは、ウルトラワイド曲面ディスプレー(アスペクト比21:9の曲面モニタなど)を上回る視野を実現しているんだと思います 。ちょっと、すごいと思いませんか。

こんなやつですね: https://sakidori.co/article/46006

下も同様にノーマルのおおざっぱな範囲です。

 スクリーンショットを撮ろうと、オールドSkyrimを1年ぶりぐらいに起動してみて、平面スクリーンのSkyrimの視野角の狭さに驚きました。1年半でpimaxの広い視野にすっかり慣れてしまって、Oldrim(SE版64bitより前の旧版Skyrim32bitのことです)の視野角のことをすっかり忘れていました。

 Oldrimでは、視野角がデフォルトで90°です。あまりに狭いので、iniファイルを編集して、確か110°にしていたはずです。オデッセイなどの100~110°のヘッドセットと同じ値です。VorpXでOldrimをVR化してoculusを始めた時に、視野角に違和感を持った覚えがあまりないのは、ヘッドセットの視野角とOldrimの視野角が一致していたためのようです。

 ただし、広い視野角に慣れ切ったミロドンにとって、Oldrimの狭い視野角は文字通り致命的でした。
 Oldrimで降り立った1年前の場所は、山の中の寺院の廃墟です。崖の上の狭い通路を通るのですが、崖があるのが分かっているのに、視野に崖が入らないと、ついうっかり何もない空間に足を踏み出して3度も墜死しました。初心者のころしかやったことのない失敗です。

 初心者のころは、多人数の敵に遭遇すると、囲まれて背後や横の死角(全周360°の内250°が死角です。首を振っても後ろ180°はほとんど見えません)からタコ殴りされたのですが、今、100°のヘッドセットに戻ったら、そんな目にあってしまいそうです。「もう戻れない」理由が、一つ増えました。

カーレース、ユーロトラックシュミレーター

ミロドンは、カーレースはやりませんが、ユーロトラックシュミレーター2を遊んでいます。

 Pimax 8KXはまだ試していないのですが、8Kでもトラックの運転席は快適でした。ラージFOV(170°)の広い視野角では、キャビンからの視界のほぼ全体(正面、左窓のほぼ全体、右窓の一部、左ハンドルです)が見えます。リアルなヨーロッパ各地の風景の中を、本当にトラックで旅をしているかのような気分が味わえます。この手のゲームは、間違いなくFOVが広いと幸せになれます。

4gamerの紹介記事:https://www.4gamer.net/games/203/G020311/20180427094/

 ユーロトラックシュミレーターと姉妹編のアメリカントラックシュミレーターは、Steamのベータ版を使ってVRにする事が出来ます。

 設定手順は、昔のメモによると次の通りです。手順やβファイルは変わっているかもしれません。

  1. STEAMの「ライブラリ」から 「Euro Truck Simulator 2」を右クリックして、「プロパティ」を選択。
  2. 「一般」タブで「起動オプションを設定」をクリック
    起動オプション欄に -openvr と書いて、OKをクリック。
  3. 「ベータ」タブをクリック。
  4. 「参加希望のベータを選択してください」で、プルダウンメニューから
    Oculus – Oculus/Vive – 1.36 – (SDK1.4.0)を選択する。
  5. Euro Truck Simulator 2を 起動。(起動オプションを設定しない場合は、起動時に-openvrオプションを付ける)

 SweViverさんが、カーレースでのPimaxとオデッセイの視野の違いをビデオにして、詳しく解説しています。写真の上がPimax 5K+のラージFOV(170°)、下がオデッセイ(110°)です。視野の幅と、Pimaxでは、右のミラーと左窓のほとんどが見えていることに注目。

 SewViverさんは、視野角が広い事の利点として、実際に運転席に座っている感覚が得られる、周囲を確認するために左右に首を振り続ける必要がなく快適である、後ろからくる車や横にいる車を容易に確認できるのでシビアなレースで有利になる、左右の広い範囲が見えるとスピード感がずっと高くなる、などを挙げています。

 カーレースでは、平面ディスプレーでも3面ディスプレーや超幅広曲面ディスプレーを使うのですから、視野角の重要さは、自明のことかもしれません。

VR Through The Lenses: Why FOV matters! Pimax vs Odyssey in Project Cars 2
VR Through The Lenses: Why FOV matters! Pimax vs Odyssey in Project Cars 2

フライトシュミレーター

 フライトシュミレーターも視野角の広さが重要です。ミロドンは、一時マイクロソフトのFlightSimulator Xにはまっていましたが、5画面構成にしていました。3画面が操縦席正面ビュー、1面が外部からの機体全体ビュー、1面が計器盤です。

 Pimax 8K/5Kシリーズのラージ170°FOVでは、ミロドンの感覚として、当時の3面構成ディスプレーと同等以上の視野が得られます。

 写真は、SweViverさんのビデオのPimaxとRiftとの比較シーンです。双発セスナですが、110°のRiftでは、計器盤しか見えていないのに、170°のPimaxでは、エンジンナセルまで見えています。

 Pimax 8KXは、視野角が広く、解像度もものすごく高く計器盤が座ったままで読めますし、フライトSIM用ディスプレーとして実用の域に達してきていると思います。

 視野角の歴然とした差は、SweViverさんのビデオで見て下さい。

Through The Lenses: Oculus Rift vs Pimax FOV in VR Simulators!
Through The Lenses: Oculus Rift vs Pimax FOV in VR Simulators!

 ミロドンは、フライトシュミレーターは、イリューシュン2とDCS Worldを時々触るだけで、本格的にはやっていません。フライトSIMの世界は、何しろ、最高性能のCPUとGPUを極限までオーバークロックしてもまだパワーが足りないという世界ですし、フライトSIMにハマるとほかのことが何も手につかないという前科があるので、意識的に避けていたのです。ヨークとかスロットルとかラダーペダルとか、必要なものは一式持っています。

 ところが、マイクロソフトの新フライトSIMが出て、VRのベータテストも始まったというニュースを聞いて、SIM熱が再発しそうで困っています。

ビートセーバー??

 ビートセーバーは、高視野角があまり意味がないゲームとされています。ほとんどの人がそういうので、多分その通りなのでしょう。

 ところが、フォーラムで議論になったときにごく少数ですが、ビ-トセーバーでPimaxの高視野角が役に立つという人がいて印象に残っています。その意見は、「横を飛んで抜けていくキューブを追っかけられる」とか「キューブを深追いして横を向いてしまっても次に来るキューブが見える」とかです。
 「すごくへたくそな人の意見だ」と印象に残ったのです。

 ビ-トセーバーは、200万本も売れていますから、やっている人はうまい人だけではなく、へたくそだけど楽しいという人がたくさんいるはずです。へたくそな人は、Pimaxでやるともっと幸せになれるかもしれません。
 ただし、横を抜けて行くキューブをいつまでも追っかけるような悪い癖が矯正されないで、何時までもへたっぴいのままになるかもしれませんが。

 以上は、全く根拠のない妄想でした。

VR Porn

 VR PornもPimaxの広い視野角で幸せになれるソフトです。100~110°のヘッドセットの双眼鏡を逆に覗いたような狭い視野は、一度Pimaxを使ってしまうと、全く許せなくなります。

 詳しくは、「レビューその4?=エロス編」で書きます。

 ただし、そんなに広い視野角は必要ないので、ミロドンはスモールFOV(130°)を使っています。150°のノーマルにすると180°のサイドバイサイド(SBS)などのVR Pornでは、画面外の不要な部分が大きくなりすぎます。ミロドンはまだ試したことがないのですが、ValveのIndexは、FOVが120~130°と言うので、VR Pornにはちょうど良いFOVかもしれません。

 広いFOVの弊害は、180°ビデオの表示画面全体が表示されるので、画像の両端にあるカメラを隠すためのタブみたいなものについているロゴが目立って、気になって邪魔になることがあることぐらいでしょうか。

左右のロゴが目立って、邪魔!

 Pimax 8KXでVR Pornを見るには、高品質なソースが必要です。2160Pが必須で、できるだけ画質の良いものを選ぶ必要があります。4Kを超える5.6Kの有料サイトもあるので、画質にこだわるなら有料サイトを利用する方がよいと思います。

 無料サイトで気に入ったレーベルを見つけて、1カ月お試しで登録してみて、よかったら1年契約にするのが良いと思います。大手サイトは、1年1万円程度で、週2本の新作が出て、ストックが300~500本ぐらいあります。1ヶ月のお試しで満足できなかったら、1か月の間に気に入ったタイトルだけを根こそぎダウンロードして、おさらばすればよいだけです。

 ミロドンが気に入っている無料サイトは、PornTrexです。VR Pornが4800本もあり、大半が30分程度の割に長いものです。2160Pのものが半分以上です。2Dの4Kpornも9500本あるので、ここ1個所でほぼ用が足ります。

Virtual Reality Porn in 4k at PornTrex.com
See free VR Porn in 4k, with many offering 360 degrees, sex so real it’s like you are the pornstar so put your glasses on and cum join in the fun.

2Dビデオ鑑賞

青:8KXノーマルFOVの仮想スクリーン 緑:視野150°、黒:オデッセイの仮想スクリーン 赤:視野100°

 Pimax 8KXとオデッセイでは、作れる仮想スクリーンの大きさが、こんなに違います。勝負は一目瞭然。SDEの細かさによる有効画素数の違いを言う必要もないぐらいです。

 HP Reverb G2(片目2160×2160、LCD)は、8KXと同じ2160Pの縦方向解像度を持っていますが、公称FOVが114°ですから、オデッセイの100°よりは少しマシですが、仮想スクリーンの縦方向の有効解像度は、Pimax 8KXとは雲泥の差が付きます。

 液晶プロジェクターの代わりに大画面でビデオを楽しむには、8KXが最強です。

 2Dビデオ鑑賞時のPimax 8KXのFOV設定は、ノーマルがお勧めです。ラージは、端の描写がやや落ちるし、ノーマルの方が縦横比がビデオ向きです。

次回予告

 レビューその3は、予定を変えて、Pimax 8KXのハードについて準備中です。

 予定を変えたのは、レビューその1は、Pimax 8KXの最大の特徴である4Kネイティブの解像度(片目 3,840×2,160)による圧倒的な解像度とそのSDEについて、レビューその2は圧倒的に広い視野角FOV170°について、ミロドンが大好きなMocuMocuDanceやSkyrimなどのソフトの側から語って来たのですが、その2つの特徴をもたらしたハードについて触れておく必要を感じたからです。

 ソフトの側からの、エロス編(VaM、CM3D2、ハニーセレクトなどのゲームやVRPornについて)は、レビューその4になります。

タイトルとURLをコピーしました