9月18日(金曜日)に8KXが到着したのに、その日の晩から4連休のキャンプに行き、連休明けは28日の月曜日まで現場で、29日の晩になってやっと8KXを起動することができました。
以下の記事は、一晩触ってのファーストインプレッション、ゲームやソフトを最初に起動したときの印象を中心としています。最初の印象と、何故そのような印象を受けたのかを、その後に検証した内容をまとめたものです。
SDE-haterのミロドンの一番の関心は、SDEが本当に実用上問題がない程度に小さくなったかです。次に、RTX2080tiで実用的なパフォーマンスが維持できるかどうかです。また、色合いや明るさが、8Kと比べてどうかも問題でした。
結論から言って、8KXにして大正解。8Kの不満点がおおむね解消して、大いに満足しています。
Pimax 8KXは、片目4K(3840×2160)、液晶LCD、RGBストライプ配列です。旧型となったPimax 8Kは、片目4K(3840×2160)、液晶LCD、ダイヤモンド配列です。両者の違いは、パネルが違うのと、8Kは、2560×1440の画像を4Kにアップスケーリングしているのに対して、8KXはネイティブで4Kを表示していることです。その差は、予想以上に大きかったです。
SDEは、大抵の場合ほとんど気にならないレベルになっています。特に、ビデオ鑑賞では、Full HD(1980×1080)の液晶プロジェクターの代用に十分なり、お勧めです。Skyrimでは、空や遠景以外ではSDEが見えず、解像感も非常に高く、本当に”ワオ” と言ってしまったぐらい奇麗です。女性の肌にSDEが無くすべすべしていて感激しました。
SDEのサイズは、40インチの4Kディスプレイを50cmぐらいの距離から見た時のドット感と同等です。1920×1080ディスプレイの場合には、24~27インチで40cmぐらいの距離からドットがどう見えるか見てください。ドットが見えたか見えないかのあたりのドット感が、8KXのSDEのドット感です。
パフォーマンスは、負荷がやや高くなりますが、8Kと大きな違いはなく、十分実用になるレベルです。8KでもCPU(i7 4700K 4.3GHz)がボトルネックになっているので、Zen3にするつもりですが、GPUは3090を無理して入れる必要はなく、当分の間、2080tiで行けそうです。
色は、8Kの方が良いです。8KXは、浅い感じの色調で、鮮やかさがなく全体に彩度が低いようです。8Kのシャープ製液晶は、一般的な液晶より発色が非常に良いのですが、8KXは一般的な液晶のレベルです。明るさは、8Kよりやや明るい程度。大きな問題はありませんが、色調調整を詰める必要があります。
Pimax8KXの唯一の不満点は、一部での黒の発色です。簡単に黒飛びして、しかも、黒が黒くなくて、本当に醜い鼠色になることがあります。
液晶LCDの黒の悪さは、LCDの宿命で、8KXも5K+もIndexもRift Sも50歩100歩だと言います。8KXが特に酷いと言う訳ではないようですが、今まで使っていたPimax8Kは黒の発色がよく、ダイナミックレンジも非常に広くて黒潰れせず、黒の階調が豊かだったので8KXが大きく劣って見えるところです。
- 準備作業1 Pitoolの更新
- 準備作業2 SteamVRファイルの編集
- Pimax 8KXの接続とルームスケール設定
- Pimax 8KX ヘッドセットのフィッティング
- Pimax 8K/5Kシリーズ IPDの設定法
- SteamVR Home Pimax 8KXの色合いと明るさ、SDE
- HopStepSing Pimax 8KXは白飛びが少ない 負荷やや大
- フライトシュミレーター Pimax 8KXのコックピットのクラリティー
- Virtual Desktop Pimax 8Kはエクスプローラーの文字が読める
- ビデオ鑑賞 Pimax 8KXはFull HD液晶プロジェクターを上回る!
- Skyrim こんなに奇麗だったのかと感動 SDEほぼ見えない
- Pimax 8KXのパフォーマンスは、8Kと変わらない
- MocuMocuDance Pimax 8KXは現在最強のヘッドセット
- Google Earth Pimax 8KXは、8K、Vive Cosmosより精細 色は今一
- 標準モジュラーオーディオストラップSMASのスピーカー音量
- 第2弾予告
準備作業1 Pitoolの更新
Pitoolのベータ最新版は、624です。8KXは、623以上が推奨で、最新版に対応した8KX用の最新版のフィルムウェアーも出ています。8Kで使っている現在のpitoolは、安定版の620であり、更新が必要ですが、とりあえず早く8KXに触りたいので、Pitoolの更新は後回しにしました。
準備作業2 SteamVRファイルの編集
しばらく8Kを使っていなかったので、Steamの更新が入りました。SteamVRの設定ファイルである「steamvr.vrsettings」ファイルの内容が更新で書き戻されてしまったため、再度編集が必要になりました。
”maxRecommendedResolution” : 4096 の項の 4096を8Kの場合は8192とか大きな数字に変えるだけですが、8KXでは推奨値が16384と大きくなっています。
ついでなので、Teiguさんの上のリンク記事に従って、表示を奇麗にクッキリさせるという他の項目も編集してみました。8Kで試してみたところでは、奇麗になった気がしないでもない程度の効果でした。
「steamvr.vrsettings」の ”maxRecommendedResolution” の編集は、決定的に重要です。バッカーでPimaxフォーラムに最初から参加していた人には常識となっていますが、英語フォーラムを読まない人や新しくPimaxを注文した人の中には知らない人もいるようなので、解説しておきます。
SteamVRでは、デフォルトでは水平解像度が、4096に制限されています。スーパーサンプリングSSをいくら増やしても、4096を超えると無視されます。下の表は、Pimax5K+の推奨レンダー目標解像度(recommended render target resolution)のベースラインです。SteamVRの解像度が、この値を超えるとまあなんとか満足が行く画質になるという値です。PPは、パラレルプロジェクションで、画像がダブって2重になるようなゲームでOnにします。
FOVをラージ(水平170°)にすると、水平解像度が4096に制限されているため、推奨解像度以下となり画質はボケボケになります。ノーマル(水平150°)でもSSを上げる余地がまるでありません。4096制限の解除法を知らないと、「ラージFOVは画質が悪すぎて使い物にならない」、「ノーマルFOVでもSSをいくら上げても画質が良くならなくて使えない」ということになります。
FOV PP off PP on
Small 2638 x 2633 2787 x 3291
Normal 3202 x 2633 3852 x 3291
Large 4267 x 2633 6949 x 3291
制限を解除するためには、「steamvr.vrsettings」ファイルの ”maxRecommendedResolution” の値を編集します。
「steamvr.vrsettings」ファイルは、大抵の場合は、C:ドライブのユーザーアカウント(「マイドキュメント」などがある所)の下の「AppData」内にあります。ミロドンの場合は、C:\ユーザー\mylodon\AppData\Local\openvr\steamvr.vrsettings です。他の場所にあることもあり、また、同じ名前のファイルが複数の場所にあるので(ミロドンの場合、Steamをインストールしている D:Game\Steam\configにもあります。デフォルトでSteamをインストールしている場合は、C:\Program Files (x86)\Steam\configにありますが、こちらは使いません。)、どのファイルを使うかわからない場合は、上のリンクに探し方が書いてあります。
「steamvr.vrsettings」をメモ帳などで開いて、”maxRecommendedResolution” : 4096 の項の4096を16384と書き換えて上書き保存すればOKです。
”maxRecommendedResolution”の項がない場合は、”maxRecommendedResolution” : 16384 の行を追加します。
「steamvr.vrsettings」ファイルは、SteamVRがアップデートするとデフォルト値に書き戻されます。小規模アップの場合は書き戻されませんが、大規模な場合は書き戻されるので、アップデートのたびに確認して再編集しなければなりません。なんか急に画質が落ちたなと思ったら、大抵はこいつのせいです。
10月18日追記:「steamvr.vrsettings」ファイルなどのセッティングを自動でやってくれるプログラムが、PimaxのOPenMRフォーラムに出ています。Teiguさんの上のリンク記事でも紹介されています。
Pimax 8KXの接続とルームスケール設定
8KXの接続とルームセットアップ、コントローラーのペアリングまでの手順が、Pitoolno最初のページ「接続」にある「初心者ガイド」をクリックすると順次案内されます。その手順の通りにやれば、簡単にセットアップが終わるという、至極まっとうな製品の様になっています。
昔のPitoolから見ると、すごく進歩したものだと思いました。
その後、SteamVRでも、ルームスケールのセットアップが必要です。
Pimax 8KX ヘッドセットのフィッティング
モジュラーオーディオストラップMASとカンフォートキット(フェイスパッドのモジュール)の組み合わせで、ヘッドセットのフィッティングが非常によくなったというので、期待していたのですが、困ったことに顔に合わない!
カンフォートキットはデカい顔の人に合わせた作りの様で、顔が小さいミロドンでは、左右から光が漏れます。また、ちょっと激しく動くと顔が左右に動いてしまって、センターがずれてピントが合わなくなるので、後ろのノブをうんときつく締め上げなければなりません。
フェイスパッドが薄型と厚型の2種類同梱されているはずなのに、薄いのしか入っていませんでした。写真の厚い方を使うと、かなり改善されそうです。
下のリンクのPimax公式weekly updateで、1枚しか入っていないときは、サポートチケットを切って要求したらすぐに送ると言っているので、チケットを切ります。
フェイスパッドのフィッティングは、初代ViveもPimax8Kもなかなかうまく合わず、カバーをかけて間にパッドを入れたり、色々やって、満足いく状態になるまで2~3か月かかっています。8KXも、手間をかける必要がありそうです。
PC用のヘッドセットは、6台目(OculusCV1、初代Vive、Pimax8K、富士通製Windows Mix Reality、Samsungオデッセイ旧型、Pimax8KX)ですが、箱から出してぴったり顔に合ったのは、Oculus CV1だけです。
Pimax 8K/5Kシリーズ IPDの設定法
Pimxの8K/5Kシリーズは、瞳間距離IPDを正しく合わせるのが難しく、使っていると目が疲れるという人がたくさんいます。IPDの設定法は、フォーラムなどで色々な人が色々な方法を提案していますが、決定打は無いようです。
Pimxの8K/5Kシリーズは、2枚のスクリーンのパネルが傾斜して設置されているため、原理的にIPDを正確に合わせる事が出来ないようです。
物差しで測ったり、眼鏡屋さんで測定してもらったIPDの値をそのままIPD調整ノブに設定した場合には、片目のピントが合うようにするともう片方の目はピントが合わず、目が疲れることになります。調整ノブで両目ともピントが合うようにすると、正しいIPDより2~4mm小さな値になります。そのままでは、寄り目になるので、この場合も目が疲れます。
この問題を簡易的に補正するために、Pitoolの「IPDオフセット」機能を利用する方法があります。
- 1、IPDをできるだけ正確に測る。物差しで測定する方法は、ググれば出てきます。ミロドンのIPDは、64mmです。
- 2、調整ノブで両目ともピントが合うように調整する。この時のIPDの値を記録する。ミロドンの調整値は62mmです。
- 3、両者の差を計算する。ミドロンの値は、64-62=2 です。
- 4、Pitoolの「IPDオフセット」を両者の差の値、ミロドンの場合2に設定する。
簡易的に補正する方法ですが、ミロドンの場合はうまくいっています。この方法でダメなら、フォーラムなどで提案されている方法を片っ端から試して、自分に合った方法を見つけるしかありません。
SteamVR Home Pimax 8KXの色合いと明るさ、SDE
SteamVR Homeは、デフォルトのものではなく、カスタム環境を使っています。砂漠の岩山の裾にある農園で、ホーム本体がある母屋の外にはオレンジ色の砂漠と岩山が広がっています。広い農場には、作物が植わっていて、家畜や家禽もいて、作業小屋やトラクターなどのガレージ、農業機械やロボットなどが散在し、場内を歩き回ることができます。
8KXでこのホームに降り立った第一印象は、色調が8Kより淡いことでした。
8Kのシャープ製4K液晶は、液晶としては鮮やかな色をしています。Pitoolの色調調整で調整すると、Samsungのオデッセイ(ミロドン所有は旧型、OLED1440×1600、2枚、Windows Mix Reality)に匹敵するとまでは言えないけれども、それに近いレベルになります。8KXの液晶は、鮮やかさという点では8Kに及ばず、一般的な液晶のレベルのようです。
ただし、色としては、そう悪い色ではなく、また、5K+の青被りや8Kの黄色被りの様な色の偏りがなく、ニュートラルな色調な点は好印象です。
明るさは、大きな違いではありませんが、8Kよりやや明るいような感じです。8Kは、5K+よりやや暗い印象だったので、5K+と同等かわずかに明るい程度かなと思います。
pitoolの色調調整で、どこまで追い込めるか楽しみです。
SDEは、本当に小さいです。「SDEが見えない」と言う人がいますが、それは、見る目がないだけで、見るところを見ればはっきりあります。ただし、一生懸命見ても見えないところがあります。Homeの床や母屋内の家具やキッチンの調理台、ガスレンジ、オーブンなど、外にいるロボットなどではほとんど見えません。SDE-haterのミロドンが一生懸命探しても見えないのですから、大したものです。
白い冷蔵庫や卵ケースでは、細かいですけれどもはっきり見えます。「最新のアプリ」が並んでいるタイルは、SDEが何とかわかる程度です。外に出ると、空にはSDEがはっきり見えます。中景~遠景は、かろうじて見える、という程度です。
SDEは、8Kより格段に小さくなっていて、非常に大きな進歩を感じます。
HopStepSing Pimax 8KXは白飛びが少ない 負荷やや大
講談社発行のVRアイドルが歌って踊るというだけのVRソフトです。4本、シリーズで出ています。
Pimax 8Kは白飛びに弱く、HopStepSingシリーズは8Kでは白飛びしまくります。Pimax8KXの白飛び耐性と、軽いソフトで負荷が8Kより上がるかを見るために、HopStepSingシリーズの最初の3本をやってみました。
Pimax8KXは、8Kより白飛び耐性があるようです。8Kではベッタっと白くつぶれてしまうところが、ある程度階調が残っています。白飛びに強いとまでは言えませんが、8Kよりは白飛びが少ないのは確かです。8Kでは、白飛びを抑えるために輝度を低く抑える(=暗くなる)設定にすることがあるのですが、少々改善できそうで嬉しい改善点です。
fpsVRで、GPUのframetimeとusageを計ってみると、frametimeが8Kでは6ms程度ですが、8KXでは8ms程度に上がります。usageは、8Kが30~50%、8KXでは30代前半~50代前半です。負荷は、多少上がるようです。
設定は、FOVノーマル、pitool 1.0、Steam SS 300%です。軽いソフトなので、負荷が多少上がっても、まるで問題はありません。
フライトシュミレーター Pimax 8KXのコックピットのクラリティー
Pimax8KXのクラリティー、鮮鋭度や解像感が非常に高いことの例として、フライトシュミレーターのコックピットで計器類や表示盤の文字が、屈んで覗き込まないでも操縦席に座ったままはっきり読めるということが挙げられています。
本当かどうか、IL2(イリューシン2 シュトルモビク)と DSC World の操縦席を覘いてきました。本当に、操縦席に座ったまま、計器盤の文字がクッキリ、はっきり見えました。
8Kでは計器に顔を近づけないと読めなかったのですが、8KXは8Kに比べて解像感が段違いに非常に高いです。SDEも、空を見ると少々見えますが、計器盤や窓からのぞいて見える機体ではほとんど見えないか気にならない程度です。
5K+、8Kが出たときも計器盤の文字が読めるようになったと大騒ぎしたのですが、5K+、8Kよりも格段に高解像度で鮮鋭になっています。4Kネイティブのパネルの威力はなかなかのものです。
Pimax 8KXは、解像度の高さと視野角FOVの広さ(ラージ水平170°)で、フライトシュミレーター用として実用性に文句がないレベルに達したコンシューマー用としては唯一、最高のヘッドセットです。
Virtual Desktop Pimax 8Kはエクスプローラーの文字が読める
Pimax 8KXは、バーチャルデスクトップでエクスプローラを開いて、ファイル名の文字がちゃんと読めます!!
これは、地味ですが、ちょっとすごい進歩です。Pimax 8Kでは、ビデオなどを見るためにエクスプローラーを開いてもファイル名が読めなくて、ヘッドセットを押し上げて、下の隙間からPCのディスプレーを覗いて、PCのディスプレー上でマウスをクリックしてファイルを選んでいました。Pimax8KXでは、ヘッドセットの中ですべて行うことができます。
バーチャルデスクトップが、本当に実用になるようになりました。
さすがに、ヘッドセットの中で原稿を書こうとは思いませんが、(ミロドンは、一日中、地質調査の報告書を書いているのが仕事です。)少しずつですが、そういう状態に向けて進歩していることが確信できます。実用になるには、片目8Kレベルが必要でしょうがね。
設定は、FOVノーマル、pitool 1.0、SteamSS 300% 。
バーチャルデスクトップの画面サイズが137° 画面の距離7mです。バーチャルスクリーンは、視野一杯になるように設定しています。液晶プロジェクターに換算すると150インチのスクリーンぐらいです。
液晶プロジェクターでは、同じ距離で投影する場合、スクリーンのサイズを小さくすると画素密度が上がり、スクリーンサイズを大きくすると画素密度が荒くなります。ところが、VRヘッドセットでは、スクリーンの画素密度は固定ですから、バーチャルスクリーンサイズを大きくしたほうが、有効画素数が多くなり有利です。
この設定では、フルHDの1080Pを超えて、1440P程度の有効画素数になっていると思われます。
ビデオ鑑賞 Pimax 8KXはFull HD液晶プロジェクターを上回る!
液晶プロジェクターは引退、Pimax 8KXで置き換え
ミロドンは、液晶プロジェクターを使ってホームシアターを作っています。本格的なものではなく、寝室を使った6畳間シアターですが。
プロジェクターは、SANYO LP-Z2000、Full HD(1920×1080)、10年以上愛用している旧型です。スクリーンは100インチです。
Pimax8Kでは、SDEが大きく、液晶プロジェクターを完全に置き換えるには、まだまだ不十分な性能でしたが、8KXでは、Full HDのLP-Z2000を完全に上回りました。
LP-Z2000は、引退が決定。1990年代初めから、かれこれ30年近く続けていた液晶プロジェクターによるホームシアターに、8KXが終止符を打つことになりました。
Pimax8KXが、Full HDプロジェクターより優れているのは、以下の点です。
1、解像度: Full HD(1920×1080)は、フル4Kのパネルの1/4の面積です。8KXは、容易にこの解像度以上の仮想スクリーンを作れます。
ミロドンのバーチャルデスクトップの設定では、適当に視野いっぱいに設定していますが、WQHD(1440P、2560×1440)ぐらいの解像度にはなっているはずです。
2、部屋の物理的サイズに制約されない: 6畳間シアターでは、100インチスクリーンが限界です。ミロドンのスクリーンは、古い4:3のスクリーンなので、16:9だと90インチにしかならないのですが、8KXなら150インチぐらいまで広げられます。
3、画質と色: 長年酷使され劣化が進んでいるLP-Z2000では、8KXに全く歯が立ちません。ヨドバシカメラ秋葉原で最新のプロジェクターを見てきましたが、8KXの画質と色は、十分対抗できます。VRヘッドセットは、透過色なので、反射色のプロジェクターより鮮やかです。また、8KXは、解像感が非常に高いので、4Kの高画質なソースを鑑賞すると、Full HDのプロジェクターより高画質に見えます。
画質と色に関しては、ミロドンの寝室6畳間シアターでは迷光の処理が困難で、プロジェクターの本来の性能が発揮できない状態でした。ヘッドセットでは、こうした問題がありません。
4、SDE: スクリーンドアエフェクトが、8Kをプロジェクターの代替にできなかった最大の要因ですが、8KXでは、十分実用になる程度にSDEが小さくなっています。
バーチャルデスクトップで4Kの映画を見ると、SDEがほとんど見えません。明るいシーンや、空などの明るい単色が広がっている所にはSDEが見えますが、映画鑑賞ではほとんど気にならない程度です。
肌色の占める割合が大きいポルノでは、4Kの高画質なソースではSDEがそこそこ見えますが、十分に小さく、鑑賞の妨げになることはありません。
最新のプロジェクターは、SDEを目立たなくする画像処理が進歩しているようです。8KXには、そうした機能がないので、SDEはプロジェクターよりやや強く感じます。
映画ではSDEが分かりにくいのでSDEがはっきり出るポルノで評価すると、SDEのサイズは、40インチの4Kディスプレイを50cmぐらいの距離から見た時のドット感と同等です。27インチの2560×1440ディスプレーでは20cmぐらいまで接近する必要があります。1920×1080ディスプレイの場合には、24~27インチで40cmぐらいの距離からドットがどう見えるか見てください。ドットがはっきり見えるかなどうかなと言うあたりのドット感が、8KXのSDEのドット感です。
5、注意点: 8KXは、Full HDのプロジェクターより高画質で、十分代替になりますが、4Kプロジェクターの代わりになるかは疑問です。8KXは、4Kパネルですが、仮想スクリーンとしてパネルの一部分を使っているだけです。原理的に4Kプロジェクターにはかないません。
どの程度、4Kプロジェクターに迫れているかは、慎重に検証する必要があるでしょう。
Pimax 8KXでは4Kソースが必須、ブルーレイは過去の遺物
Pimax 8KXで2Dの映像を鑑賞するには、仮想スクリーンの設定にもよりますが、映像のソースは4Kが必須だと思います。4Kで高品質なソースでは、8KXで鑑賞すると非常に高画質で満足できます。
4Kの映画とポルノを試した後に、ブルーレイの映画を再生したのですが、なんだか画質が微妙に悪いのです。古い映画を焼き直したブルーレイでは画質があまりよくないので、評価用には高画質なタイトルを使っていてもです。
ミロドンの設定では、1080Pを上回る仮想スクリーンとなっているので、ブルーレイの画像を拡大しているため画質が劣化している可能性が考えられます。
40インチの4Kディスプレーで、初めて720Pの映像を見たときの、そのあまりにボケボケな画像に受けた衝撃を思い出します。
ソースの違いによる画質の変化を検証するために、同じ映像を4K、1080P、720Pでダウンロード出来るサイトから落として来て試聴しました。4Kでは満足できる画質ですが、1080Pでは微妙にぼけていて満足な画質になりません。720Pは、やはりボケボケです。
ネットで落としてきた映像の場合、4Kを歌っていてもファイルサイズと画質に大きな差があります。4Kで10分当たり2GBのファイルサイズがあると十分に満足が行く画質になるようです。10分当たり1GBが許容範囲の下限です。それ以下は、「4K」はかたりで実際には使いものになりません。
結論として、8KXで1080Pを上回る仮想スクリーンを設定した場合には、ブルーレイの1080Pでは画質が不足です。ブルーレイを奇麗な状態で鑑賞するには、仮想スクリーンのサイズを正確に1920×1080に合わせて、小さなスクリーンで我慢するしかないと思います。
ブルーレイの資産を活用するには、最近はやりのAiやディープラーニングによる超解像技術の高解像化ソフトなどを使って、4K解像度に変換することが考えられます。しかし、ブルーレイをリッピングして、ソフトで解像度を変換するには、手間も時間もかかります。
怠け者のミロドンは、ブルーレイは液晶プロジェクターと一緒に過去の遺物として忘れ去ることにします。
まあ、画質の許容範囲は人それぞれなので、1080Pダメ=過去の遺物説はミロドンの個人的好みの問題ですが。
Skyrim こんなに奇麗だったのかと感動 SDEほぼ見えない
Skyrimは、ミロドンのお気に入りです。7年もやっていて、まだ飽きません。VRでは、MODを200ほど入れたパフォーマンス重視の軽い設定で遊んでいます。もちろん、SexLab(Skyrimをエロゲー化するMOD)入りです。
SkyrimにSexLabを入れて遊ぶなら、Pimax 8KX以外の選択肢はない、とミロドンは断言してしまいます。SDEが見えない初めてのヘッドセットです。女性の肌が、SDEが無くてスベスベしています。これだけで、8KXを買う値打ちがあります。その上、視野角FOVが水平170°と他の100°レベルのヘッドセットを圧倒する気持ちの良い広い視野を持っているので、他に追随するものがない最高のヘッドセットです。
綺麗で本当に「ワオ」と言ってしまいました
初めてメインメニューからホワイトランに踏み出した途端、「ワオ」と声が出ました。見慣れた街や景色が驚くほど綺麗でした。
SSDがほとんど見えません。空にははっきり見え、遠景にも所々見えるのですが、近くのオブジェクトには全く見えません。中景でも見えるか見えないかといったところです。
解像感が非常に高く、8Kではぼんやりしていた遠景もくっきり、はっきり見えます。色も問題なく綺麗です。8Kより、一ランク上の描写です。
まあ、2~3日もするうちにすっかり慣れてしまって、最初の感動は続かないのですが。
SDEを確認するため女性NPCを追い回す
女性の顔のSDEを確認しようとしたのですが、うまく行きません。酒場や室内では、薄暗くてよくわからず、室外の明るいところでは、迫るとNPCが逃げてしまいます。顔にはSDEが少しあるようなのですが、はっきり確認できません。
確認できないこと自体が、実はすごいことです。今までのヘッドセットでは、わざわざ確認するまでもなく、近かろうが遠かろうが、SDEがはっきり見えました。
動かない女を求めて女盗賊狩り
というわけで、西の塔の先にある砦へ盗賊狩りに行きました。表にいた盗賊を皆殺しにして、うまく女盗賊の死体を一つ手に入れました。
顔のSDEは、1mぐらいで一番はっきり見えますが、近づくと見えなくなります。裸にして確認すると、SDEが全く見えません。女の肌はすべすべです。ミロドンは、歓喜に打ち震えながら、女盗賊相手に不埒な行為に及ぶのでした。
砦の牢獄の醜い鼠色の闇
引き続き、砦の牢獄に侵入です。牢内にいた盗賊を片付けて、ハンターと女エルフが入っているはずの独房を調べようとすると、8Kでははっきり見える独房内が、闇に閉ざされていて全く見えません。黒のダイナミックレンジが狭く、黒潰れしています。
しかも、その闇が、黒ではなくて、不自然で非常に醜い鼠色なのです。
これは、ちょっと、本当にショックでした。膝が崩れ落ちてしまうほどのショックと表現したくなるほどです。
Pimax 5K+が出た当時、Pimaxフォーラムに、5K+の黒の悪さについての怨嗟の声が満ち満ちていたのですが、彼らの驚きと抱いた感情が、今になって理解できました。黒が、本当に醜い鼠色になってしまうのです。
8Kの黒の描写は、非常に優秀で、ダイナミックレンジが広く、階調も豊かで、こんな醜いものは見たこともありません。8KXが、8Kに最も劣っているところです。
黒の発色の悪さは、LCDの宿命で、Pimaxに限らず、IndexもRift Sも50歩100歩だと言います。8KXが特に酷いと言う訳ではないようですが、8Kの黒の良さと比べるとため息が出ます。OLEDでなければいやだと、固くなに主張する人たちの気持ちも、初めて理解できました。
Pimax 8KXのパフォーマンスは、8Kと変わらない
正確に測定した訳ではありませんが、パフォーマンスは、Pimax 8KXも8Kも大きくは変わりません。
ホワイトランとその周辺で、おおむね75fpsを維持していて、重いところで50代後半まで落ちまが、まあ、十分プレイができます。8Kでも、最大が80fpsですが、他は似たようなものです。
同じ設定で、同じレンダリング解像度でプレイしているので、不思議はないのですが。
設定は、FOVラージ(水平170°)、Pitool 1.0、Steam SS300%、Fixed Foveted Rendaring Balanced、です。
MocuMocuDance Pimax 8KXは現在最強のヘッドセット
MocuMocuDanceは、もきゅもきゅだんすと読みます。ミクミクダンスMMDをVRで観賞するためのソフトです。MMDの無数にあるモデルとダンスモーションを楽しむことができます。
すごいところは、ただ鑑賞するだけでなく、手をつなげるような距離で、ボーカロイドその他のモデルと一緒に踊れることです。ミロドンは、色々なダンス鑑賞ソフトを試していますが、現在のところ最高のソフトです。毎日、1時間半ぐらいミクちゃんなどと一緒にダンスをしています。
公式サイトは、下のリンクです。
Pimax 8KXでも、SDEが結構目立つ
Pimax 8KXでMocuMocDanceを使った第一印象は、「SDEがはっきり見える!」でした。モデルにも、背景にも、細かいですがSDEが見えます。
Skyrimで、「女性の肌がすべすべでSDEが全く見えない」、と狂喜乱舞した直後だったので、ちょっとガッカリです。ソフトやゲームによって、SDEの見え方が大分違うようです。
MocuMocuDanceでSDEが見えやすい理由は、以下のように考えられます。
- 1、モデルの鑑賞距離: モデルと腕を伸ばして手がつなげる程度の距離で、1m程度です。Skyrimでは、1mぐらいの距離でNPCの顔のSDEが一番目立ち、近づくと見えなくなりました。一番目立つ距離で見ていることになります。
- 2、モデルが明るい単色: 明るい単色はSDEが目立ちます。Skyrimでも明るい色の空はSDEがはっきり見えます。MMDのモデルのテクスチャーは、明るい肌色で基本単色です。Skyrimは、リアル志向なので、モデルの肌のテクスチャーが細かく書き込まれているのでSDEが目立たないのだと思います。
- 3、動きの激しい部分はSDEが目立つ: ダンスで激しく動いている部分は、8Kや他のヘッドセットでも、静止している部分よりSDEが目立ちます。
- 4、背景=ステージも明るい単色が多い: これは、単にミロドンの好みが、明るい単色ベタのステージだというだけですが、背景でもSDEがはっきり見えます。濃い色やテクスチャーが複雑なステージでは、それほど目立ちません。
Pimax 8KXは、過去ヘッドセットで最少のSDEサイズ
SDEのサイズは、とても細かいです。Pimax 8KXのSDEは、ピクセルが見えるまでPCの液晶ディスプレーに目を近づたときに見えるピクセルの様な描写で、ピクセルも境界線もすごく細かくなります。
今まで試したことがあるヘッドセットで、LCDでRGBストライプ配列のものは、Vive Cosmos(片目1440×1700)、Pimax5KX(片目、2560×1440)、富士通製のWindowsMixReality(片目1440×1440)ですが、それらより格段に細かく、また、今までのLEDのヘッドセットのように、ピクセルの境界となる縦横に太く黒い線が、格子状にはっきり見えるということがありません。
ミロドンは、Samsungオデッセイをキャンピングカーの車載用ヘッドセットにしていて、Pimax 8K・8KXと併用しています。
SDEのサイズを、旧型のPimax 8K(片目3840×2160アップスケール、液晶、ダイヤモンド配列)とSamsungオデッセイ旧型(片目1440×1600、OLED、ペンタイル配列)で比べると、8Kの方が一段細かくなります。1.5m間隔で平行に並んだ3人ダンスの中央のダンサーの顔を、1mの距離からオデッセイで見たSDEが、8Kで両隣のダンサーを見たSDEと同等です。
8KXは、SDEが非常に細かいので、中央と両側のダンサーの顔のSDEの差がはっきりわからないぐらいです。両側のダンサーの顔のSDEでも、8Kよりずっと細かくなります。
オデッセイは、Vive Pro(片目1440×1600、OLED、ペンタイル配列)と同じパネルです。Vive ProのSDEも、オデッセイと同程度と思います。また、SDEについては、配列パターンが違いますが、Pimax5KX(片目、2560×1440)、WindousMixReality(片目1440×1440)、Oculus Rift S(両目一枚で2,560×1,440)ともほぼ同じレベルです。
Pimax 8KXとVive Cosumos、Valve Indexとの比較は、Googl Earthの項で示します。
Pimax 8KXの解像度、今まで見えなかったものが見える
解像度と鮮鋭さは、8Kより格段に高くなっています。8Kではスケーリングの性能が悪かったため全体がややぼんやりした描写になっていたのが、8KXでは描写が非常に鮮明になったことと、SDEの細かさが相まって、すべてがクッキリ、はっきり見えます。
解像度が高くなったため、8Kでは顔を近づけないとわからなかった細部や、8Kでは見えていなかった細部が見えて、色々な発見があります。
ペンダントをつるした黄色い紐だと思っていたのが金鎖だったり、モデルの胸についていた白いのが名札で名前が読めたり、ブーツのバックルの細部に初めて気が付いたとか、背景=ステージでも、神社の鴨居に細かい彫刻があったり、遠景のビルの屋上の給水塔がトラス組の足場に乗っていて梯子が付いていたりと、今まで気が付かなかったものがたくさん見えるようになりました。
Oculus CV1と初代ViveからPimax8Kに替えたときも、細部が見えるようになって衝撃を受けました。その時ほどの驚きではないですが、さすが4Kネイティブと思わせるものがあります。
Pimax 8KXの色調 モデルは綺麗、立体感が最高、背景の一部はさえない
ダンサーのモデルの色は、とても綺麗です。ミロドン好みの明るい色のステージの背景の色も文句がありません。
黒の色と階調
Skyrimのダンジョンで醜い鼠色の黒潰れを見てしまったので、Pimax 8KXの黒のダイナミックレンジと階調について不安でした。しかし、MocuMocuDanceのダンサーのモデルについては、黒の色は問題が全くありませんでした。
髪の毛や衣装の黒は、ちゃんとした黒です。鼠色にはなりません。階調も十分にあり、髪や布、レザーなどの立体感、質感もきちんと描写しています。髪の毛の描写は、Pimax 8Kと同等で、OLEDのオデッセイを圧倒しています。
白の階調 白飛びが少なく肌の立体感が強い
HopStepSingシリーズでも白飛びが少ない事を確認しましたが、白飛びが少ないため、Mocu Mocu Danceでは内部の「Lightning」設定で、8Kより輝度を一段高く設定することが出来ました。この設定でも、8Kより白の階調がずっと良いです。
MocuMocuDanceは、モデルの手足などの肌の立体感をハイライトを使って表現しています。そのため、白の階調が非常に重要で、白飛びしやすく白の階調が弱い8Kは、べったりとした立体感がない肌になってしまいます。
OLEDのオデッセイは、白に強く肌の立体感が非常に良くて、8Kは色では負けていないのですが、立体感では完全に負けています。8KXは、オデッセイに負けない立体感があり、SDEが細かいのでもっときれいに見えます。
逆に、オデッセイの弱点は、黒潰れで、髪の毛や黒い衣装、黒色のオブジェクトや背景などが、べたの黒一色に潰れてしまいます。髪の毛の描写も悪く、立体感がない髪の質感なども感じられないべったりした描写になります。
8Kは、黒の階調に非常に強いので、髪の毛の描写、立体感はオデッセイを圧倒します。8KXは、8Kと同等の描写です。
Pimax 8KXは、手足の肌の立体感も、髪の毛の描写も文句なく、最高のヘッドセットです。
闇夜に鼠色の幽霊が徘徊する ?
明るい色のステージ、背景は文句なく綺麗なのですが、暗い色のステージの一部には、8Kに比べると何となくさえない色になるものがあります。
特に、夜のステージは、白っぽい霞がかかったようなすっきりしない描写になったり、紺色の夜空が嵐雲の様な鼠色になったり、Skyrimのダンジョンに出現した醜い鼠色潰れの影響が出ているようです。
MMDのステージは無数にあり、気に入ったステージしか使わないので、ミロドンにとっては実用上の問題にならないのですが、ステージの好みによっては不満が出るかもしれません。
Pimax 8KXの75Hzは、体感上Pimax 8Kの80Hzとほぼ同等
Pimax 8KXは、リフレッシュレートがネイティブモードでは75Hzです。Pimax 8Kの80Hzより低くなっています。8KXで高いリフレッシュレートが必要な場合は、アップスケール・モードの90Hz、114Hzを使うことが出来ます。
Pimax 8Kは、リフレッシュレートを64、75、80Hzに切り替えることが出来ます。MocuMocuDanceでは、8Kの80Hzと75Hzとの違いがはっきり分かりました。75Hzでは、手足の動きにパラパラとした残像感が大きくなり、ちょっと使う気にならないレベルになります。
ところが、8KXの75Hzでは、8Kの80Hzと体感的に大きな違いがなく、十分実用的です。
一部のダンスでは、手足のパラパラ残像が明らかに大きくなっていて、80Hzと75Hzとの違いは確かにあるのですが、体感的にはそれほど感じないのです。
これは、モデルの顔が細かく動くときに起こっていた目のブレが8KXでは少なくなっていて、パラパラ残像と相殺しているためと思います。
8Kでは、モデルが顔を左右に細かく振る動きをすると、目がブレるような変な残像が起こります。ミロドンは、モデルと見つめあってダンスをするので、このブレはとっても気持ちが悪く、ブレの大きい曲はダンスができないほどです。
8Kはレイテンシーが20ms近くと大きく、このブレは、8Kのレイテンシーの大きさを見るための簡易試験法でみられる現象と同じなので、ミロドンはレイテンシーを疑っていました。8KXはレイテンシーがおおむね数ms(公式には15ms未満)に改善されたので、ブレがなくなったのだと思います。
これは、ミロドンにとってとっても大きな、大歓迎の改善です。
Google Earth Pimax 8KXは、8K、Vive Cosmosより精細 色は今一
Google Earthは、仕事の地質調査で、事前調査(机上調査)用の地形予察ツールとして使っています。
地質調査の事前調査では、文献や地質図を調べ、地形図を読図して、航空写真も見て、必要な場合には航空写真を立体視して、頭の中に地形と地質の立体的なイメージを作ります。それが、ヘッドセットを被れば、現地上空を飛び回って、地形の細かいところまで見て歩けるのですから、便利になったものです。
Pimax 8KXでGoogl Earthを使った第1印象は、「なんか色がさえないな」というものでした。Pimax 8Kより発色が悪いようです。MocuMocuDanceの背景と同じような印象です。
解像感、鮮明度は、8KXの方が8Kより格段に上です。8Kでは、全体に何となくぼんやりしているのですが、8KXでは、はっきり、クッキリしています。SDEも非常に小さく、あまり気にならない程度です。
Googl Earthでは、しばらくVive Cosmosも使ったことがあります。Cosmosは、片目1440×1700のLEDです。Valve Index(片目1440×1600、LED)と同格です。
CosumosのSDEのサイズは、8Kとほぼ同程度です。Cosumosも8KX同様に、8Kより非常に鮮明で、すごいなと思ったのですが、鮮明な分ミロドンが大嫌いな縦横格子柄が非常に目立ち、色もあまり良くなかったので、「総合評価で8Kの勝ち」ということにしました。
8KXは、鮮明さではCosumosと同等で、SDEがCosmosよりずっと小さいので、解像感はCosumosをはっきりと上回っています。4Kネイティブの解像度が遺憾なく発揮されていると思います。たぶん、Indexにも勝っています。
Google Earth で問題なのは、衛星写真の解像度が低く、8KXの性能に追っついていないことです。日本国内はまだ良いのですが、国や地域によっては、画質が悪くて地表近くまで行くと画像の粗がはっきり見えます。また、標高データのメッシュが荒く地形が明瞭に描写されなくなります。全世界を高精度の航空写真と5mメッシュぐらいの標高データで覆うようになれば、と思います。
自分の家の上空を飛んでみたら、自宅に駐車した愛車が3Dモデルになっていました。ちゃんとキャンピングカーに見えて驚きました。
標準モジュラーオーディオストラップSMASのスピーカー音量
デラックスモジュラーオーディオストラップDMASを注文したのですが、生産が間に合わなかったのか、標準モジュラーオーディオストラップSMASが送られてきました。
SMASは、上の写真の円盤部にスピーカーが内蔵されていて、下の穴から音が出ます。DMASは、このスピーカーを取り外して特製のヘッドホンに交換します。後から送られてくるヘッドホンを自分で交換することになります。
SMASのスピーカーは、音が小さいとフォーラムで問題になっていました。Windowsのスピーカーについての設定を変更すると改善するようです。
使ってみた結果は、確かに音が小さいですが、スピーカーの音量とソフト内の音量設定を両方ともmaxにすると問題なく使用できます。
8Kの場合は、MocuMocuDanceでは、VIVEのDASのスピーカーの音量50%、ソフト内の音量10~30%で使っていたので、両方100%というのはDASのヘッドホンよりものすごく音が小さいということです。暇が出来たらWinの設定等を弄ってみるつもりです。
追記; 2~3日使っていたら、スピーカーの音が大きくなりました。MocuMocuDanceでは、SMASのスピーカーの音量50%、ソフト内の音量20%で、十分な音量になるようになります。スピーカーと耳との距離が5cmあることを考えると、VIVEのDASのヘッドホンとほぼ同等の音量があるようです。
設定は何もいじっていないので、不思議です。Windowsが、PimaxのSNASを認識して、自動で設定を最適化したのでしょうか?
第2弾予告
ファーストインプレッションの第2弾、3弾を準備中です。VRポルノ、VAM(Virt A mate)、CM3D2、HonySelect、コイカツなどのエロ系と、第1弾では触れなかったFOV関連などをメインにするつもりです。
コメント
[…] Pimax 8KXレビューその1=ファーストインプレッション 最大の特徴であるネイティブ4Kの解像度とSDEの凄さを、ミロドンが遊んでいるゲーム・ソフトの実際から解説します。一晩触ってのファーストインプレッション、ゲームやソフトを最初に起動したときの印象を中心としています。最初の印象と、何故そのような印象を受けたのかを、その後に検証した内容をまとめたものです。